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フリートーク

栄養学における確率にまつわる誤解

回答:18件閲覧数:1896
2011/02/11 01:53:42

食事摂取基準から統計や確率使われるようになって、ひとつ誤解が多いものに

その人の栄養の必要な量がはっきりとはわからないというところだと思います。

これは、なぜ確率を使うか? とも重なってくるわけですよね。

でも、大切なことは人間の体は自然法則にしたがっている。つまり、ある時間の

その人の必要な栄養の量ははっきりと定まっている。そこには確率の入る余地はないということです。


それについて、現時点でわれわれが知る術を持たないだけで、それで確率を使っているだけです。

ある時間に対して、すべて決まっている。私たちは、完全にそのルールを知らないだけです。


これとは根本に異なるのは、量子論です。つまり、非常に微小な世界、電子とか原子核の世界。ここでは、時間に対して、物事が完全に決まってません。いわゆるボーアの統計的解釈という話で、状態は、宙ぶらりんの状態で、観測することで、干渉を受け、初めて、ひとつの状態が決まりますが必ず同じ状態とは、限りません。しかし、それぞれのとりうる状態の確率は決まっています。

また、時間を正確に測ろうとすると、エネルギーは測れません。時間の誤差とエネルギーの誤差の積は常に一定なので、どちらかの誤差を0に近づければ、もう一方の誤差は無限大に発散します。

量子論は、難しいです。でも栄養の世界は、感謝すべきことに、古典論なのです。だからある時間におけるすべての状態は完全に正確に決定できるのです。

ただし、それを私たちは知る術を今のところ持たない、そこで確率で表しているわけです。この点を誤解のないようにしたいものです。

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