精神科の病院の患者様は、お薬の副作用で頑固な便秘の方が多く、管理栄養士の私の方で排便日誌を記録しながら、ラクトスクロース(オリゴ糖)やファイバーを提供しています。
今年の4月から始めて現在は対象者が20人ほどになりました。
主治医にお願いして乳酸菌のお薬も処方して頂き、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせ、それでも難しい方はオリーブオイルも取り入れたり、水分や運動等、受け持ちの看護師さんと改善策をお話しながら、なるべく下剤に頼らない便秘対策をすすめていきますが、実際は病棟はとても忙しく、便秘の話ばかりしてはいられないのが実情です。
当院は精神科だからか、薬の副作用の便秘がものすごく多いわりに先生方や病棟のスタッフさんにとって便秘は二の次三の次で、それほど重要視されていません。
便秘というと、食事や生活改善を、とはいかず簡単に下剤が増やされていきます。何年も刺激性下剤が定期に入っている方も多くいます。
腸内環境を整えることの意義を院内の学会で発表したり病棟でも説明させて頂いたりしてますが、反応はそれほど多くありません。(病院栄養士の発言力はたががしれてますね、実感させられる毎日です…⤵私の力量不足なんでしょうが…)
なんとなく栄養士の善意の押し付け…みたいに思われているのかなとか、まあ、理想はそうだけどね、なかなかね、という感じの冷ややかな雰囲気も感じながら、孤軍奮闘でここまで続けてきました。
対象者20名中、下剤を減らせたり便秘が前よりは改善されてきたかな、と感じられるのは7割くらいでしょうか。精神科の便秘は本当に強者で、なかなか結果が出せずに心が萎えそうにもなります。
もっと知識を深めたくて、日本コンチネンス協会の勉強会に毎月参加させて頂いたりしてます。
そこで質問です。現在栄養課から提供しているオリゴ糖やファイバーは、患者様の自己負担にして頂くべきものでしょうか。
現在は毎月4~5万ほどの経費がかかっています。便秘は特食加算もなく、今すぐ生命維持に直結するとは言い難く、このまま病院の持ち出しで大丈夫なのか疑問です。今のところは事務局からのチェックは入っていません。
自分が所属長なので、この状況を理解し助言を頂ける上司もなく、病棟のスタッフさんに尋ねても賛否両論です。
便秘を改善することで患者様の苦痛の軽減はもちろんですが、下剤減薬や感染症への抵抗力up、オムツ使用量減量、看護、介護の負担の軽減なども見込まれますが、結果が曖昧な状況なので胸を張って言い切れない部分も正直あります。
患者様のためにこれからもこの取り組みを地味にコツコツ続けていきたいとは思いますが、病院の経費とすべきか、給食以外の食品だからと割りきって患者様にご負担頂くか、それとも、精神科では難しいからともうこんな大変な事はやめてしまってラクになるか…
色々考えても答えが出せず、腹をくくれずに悩んでいます。
どなたか良いアドバイスがございましたら、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
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