私も委託、直営、両方の経験があって気持ちがよくわかるのですが、
委託会社に勤めている栄養士達は「仕事へのやりがい感」の低下を感じていらっしゃる方が、
非常に多いように見受けられます。
仕事のやりようもあるのですが、委託栄養士ならではのやりがいは確かにありますし、
自信と誇りを持って欲しいと思いました。
今回災害派遣活動を通して栄養士のニーズを見渡したところ、非常時において大活躍をされたのが委託会社の方々でした。
全国ネットワークを駆使して人員を確保。
しかも全員が毎月検便を実施していますので、どこの厨房にもすぐに入ることができます。
食材も独自の流通ルートをお持ちの会社が多く、どこも物不足の中、食事提供を途切れさすことなく奮闘しておられました。
普段より多彩なネットワークを有し、非常時に直接的な食事支援ができるノウハウがある委託栄養士は、なくてはならないものだと痛感いたしました。
どんな厨房に派遣されても、即座に対応できるスキルを持っていることは、最大の強みです。
いくら高名な方が「栄養とはなんぞや」と講釈されようが、今後のためにと大規模で緻密な調査を行おうが、
被災者の方々の胃袋を満足させることはできません。
健康維持に努めましょうと叫んでも、実際に食べなければ何もなりません。
私たちも何度炊き出しをしたくて歯がゆい思いをしたことか。
実際に動ける委託の栄養士や調理師達は、非常時においてはスーパーマン的な存在でした。
平時であっても、一人一人の胃袋を満足させることができるのは、実際に献立を立てて厨房に立ち、食べる人の健康を考えて頑張る栄養士です。
調理師さんもできると思いますが、栄養のバランスを考えて健康的に生活していただくには、
栄養士の存在が必要不可欠です。
「栄養管理」と言ったところで、所詮食べさせてなんぼなんですから。
今後委託会社さんには、災害時や食中毒事故発生時において、自社契約事業所のみならず人手不足の病院、避難所等への公的派遣を体制化することを検討していただき、
自社の栄養士がいかに有用であるかも認識してもらいたいと思います。
会社の宝物ですよ!
派遣先は広範囲に、フレキシブルに、迅速に対応できるのなら、私ならぜひともその委託会社と契約したいと思いますね
栄養士本人も、日頃から危機管理を意識しつつ、
「こんな時はどうすればいいだろう」
「こういう場合は何ができるだろう」とシュミレーションをし、
勉強を重ねてレベルアップに努めていただけたらと思います。
委託会社にしか出来ないことがたくさんあります。
今後もその活躍に、大いに期待しています。
被災地で頑張ってくださっている委託栄養士の皆様、本当に本当に感謝します!
これからも被災者の方々のため、東日本復興の原動力のため、
お力添えいただきますよう、よろしくお願いいたします。
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