1月下旬に「もっと変な給食」(ブックマン社、幕内秀夫氏著)という本がに発売されて、衝撃的な内容にテレビでも取り上げられたそうです。
私は私立の学校給食に勤めている栄養士ですが、先日、学校上層部よりこちらの本が回ってきました。
そのことについて直接お話しはありませんでしたが、こういう献立にならないように注意しなさいということだと思います。
本の内容はタイトル通り、変な給食を取り上げて批判したものです。
確かにこれは…と納得のものもあれば、こういう給食も批判の対象なのかと思うものもありました。
本には写真付きで多数紹介されています。一部を例にあげると、
1.チョコチップパン・ワンタンスープ・ポテトチップス・牛乳・苺(東京都日野市)
2.肉みそソフト麺・ツナ和え・たい焼き・牛乳(愛知県一宮市)
3.ジャージャー麺・フライドポテト・サイダーポンチ・牛乳(東京都町田市)
4.味噌ラーメン・カルピスゼリーポンチ・牛乳(埼玉県新座市)
5.クリームスープスパゲティ・チョコシュガートースト・バナナ・牛乳(神奈川県藤沢市)
…などなど。他にもいろいろありました。
私の作成する献立にも、ダメだしされている献立と同じような内容がたまにあります。
栄養価を考えた場合、確かにその日は偏りますが、長く見てバランスをとっているつもりです。
今、作成中の献立にも、
☆ホットドック・クリームシチュー・サラダ・フルーツ
☆キーマカレー・コーンサラダ・タピオカ入りヨーグルト
☆照り焼きチキンバーガー・ポテトフライ・サラダ・バナナ・ミネストローネ
などがあります。
毎回毎回、魚・ご飯・味噌汁では子供は飽きてしまいますし、たまにこんな献立を入れたら喜ぶだろうと思って作成しました。
パン食の時は、ご飯が食べられるようなおかずを入れないと上層部から「すぐにお腹がすく、食べざかりの生徒にはものたりない献立だ」と言われるのでパンのみで腹もちが悪くならないように工夫しているつもりです
上層部はこの本の著者がいうような和食のみの食事を求めているのか、と考えましたが、
そのわりには、相反する食事の意見が多いのが現実です。
「さみしい・少ない」、魚メインで肉がわき役の時には「もっと肉が食べたい」などなど。
先生、生徒、ご父兄、学校上層部の方々の声・予算・色合い・旬・量・現場の作業効率…そしてもちろん食事の栄養素。
栄養士は様々な要素を考慮して献立をたてています。
学校給食の場合、相手が子供ですから食事の楽しさを伝えたい、喜ばせたいという気持ちが強くあります。
和食だけでなく、様々な形式の食事をとりいれて食事の幅を広げたい。
こんな食事もあるんだ、と知ってほしい。
このような本が出て、栄養士のみが批判を受けることを悲しく思い、書き込みさせて頂きました。
勉強になるので読みましたが、読んだところ自分の献立に自信がなくなってしまいました。
学校給食で勤められている方は、どのような献立を心掛けていますか?
また、それ以外の方も本書についてのご意見ありましたらお願い致します。
長々失礼しました。
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