相談でも質問でもありません。
このサイトは、運営会社の計らいで、養成校の学生さんも参加できるようになっています。
だから、参加して現役栄養士の相談や質問、それに対するコメントを見てなにかの参考にすることは悪いことではありません。
でも、学校での課題、臨地校外実習、就職活動など、明らかに学校側で説明や指導を受けているはずのことについて、安易に相談や質問が出ているのを、最近よく見かけます。
あなた方は学生です。栄養士・管理栄養士になるために、学校で勉強している立場です。そして医療、福祉、学校、行政、様々な施設の協力をいただいて、学校で習った内容が実際の職場ではどのようにしているのかを体験する機会を与えていただいて、管理を目指す人は国家試験を突破して、そして社会に出て新人が誰でもぶつかる壁を目の前にし、上司や先輩方の指導を受けてその壁を乗り越えて、成長してベテランになっていくわけです。
だけど、一部の学生さんは、安易すぎるんです。学生は、学校で習って自分で調べて理解していくもんです。分からなければ、教えてくださった科目担当の先生に恥を忍んで質問に行けばいいんです!「こんなこと質問したらバカだと思われる」とか関係ないんです。実際わかんないんだから、仕方ないんです!わからないことは調べたり聞いたりしてわかるようになるしかないんです!
なのに、「○○の課題がわかりません」とか、「臨地校外実習のために勉強しておいたほうがいいことはなんですか?」とか、「○○に就職を希望していますけど、どのように就活したらいいですか?」とか、こっち(現役栄養士)からしたら「はあ?なに言ってんの?んなもん、学校の先生や先輩、OBやOGに聞けや!」と思うわけですよ。
ネットで情報検索するのはいいですけど、わからないことをパッとネットで質問して、ちょっと怒られると拗ねてアカウント削除・・・。
だから、ゆとり世代なんて一括りにされるんですよ?
現役栄養士さんの相談内容に、「新人や年下の先輩が自分で考えて仕事をしてくれないんですけど、どうしたらいいでしょうか?」というものがありました。
何とかする助言を書いてる方、ゆとりだから仕方ないと諦めモードのコメントを書く方、いろいろいらっしゃいます。
ゆとり世代の中にも、出来る子がいることを、私は大学助手をしていた経験から知っています。
1年生のときは先生方や助手にもタメ口で、なんど注意しても調理実習に来るのにネイルカラーやつけ爪をして来てたり、遅刻欠席が多かったり、課題も出てなかったり中途半端だったりした学生を何人も目にしてきました。
でも、必死に挨拶の仕方や言葉遣い、お礼の気持ちを言葉で伝えることなど根気よく話をして、本人がちゃんと栄養士・管理栄養士になる!という目標を自分で覚悟したあと、その学生たちは変わっていきました。
実習のグループでリーダーを任せた学生が、同じグループの学生になかなか協力してもらえなくて、泣きながら相談に来ることもありました。もちろん相手の学生にも生活費を自分で稼がないといけないという事情もあるので、なかなか解決は難しいパターンでしたけど、一緒にやる作業は出来るだけ時間を合わせて行ない、ひとりでも大丈夫な作業はきちんと割り振りを決めるというようにして、なんとか解決しました。
記憶の中のある女子学生は言葉遣いは4年間直らなくても、「給食実習のときは、マスカラつけたバッチリメイクじゃなくて、薄めにしてきなよ」と言ったら、当日「ファンデ塗らないと目も当てられないから。でも薄くしてきたからいいでしょ?」とちゃんと納得して薄めのメイクで準備してきましたよ。
食事を提供する側がバッチリメイクでは、食べる気が失せるんですよ。これはサービス業として当たり前。
だから、自分が何をしないといけないのかを考えれば、自ずと変われるんです。
ゆとり世代はよく自分でよく考えないということを言われています。でも、そんな人はよく見ればどこにでもいます。
高校じゃなかなか直すことができないから、社会に出る前の最後の砦である大学では普段から言葉遣いや挨拶など直すように声かけし、そんな学生が学外で実習する臨地校外実習の事前学習(総合演習など)で、髪の毛の色やメイクの仕方、スーツやバッグや靴の色、女子についてはパンストの色、そして実習の際に最低限もっていくべきものをチェックする機会を設けているんです。私が勤めていた大学では、本当に服装と持ち物チェックを実習に行かせる前に何度も行っていました。もちろん課題の設定や打ち合わせの電話のかけ方などについてもです。
だから壁にぶつかっても、諦めずに頑張ってください!
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