地域密着型の特養で管理栄養士をしている者です。
同施設内に、特養もありますので、回答させていただきます。
①経口維持加算をとる事をおすすめします。経口維持加算は毎月算定できる加算になりますが、療養食加算は、医師が検査結果等をみて終了しても良いと判断した場合には算定ができなくなってしまいます。また、医師が算定できると判断したとしても、家族が治療を望まないようであれば、加算を算定することはできない為です。連携する職種に、医師、看護師、機能訓練指導員、介護職員、管理栄養士がケアマネは最低でも必要となる為、その方の協力が必要にはなりますが、慣れると難しい加算ではないです。
②LIFEを導入している場合、栄養・摂取嚥下、栄養ケア計画書、アセスメントを行っている事の書類の提出に加えて、対象者の介護情報も提出が必要になります。介護ソフトを導入しているようであれば、その仕組み次第で管理栄養士からも簡単に提出することができます。提出するために、ケアマネージャー等の協力が必要になるかと思います。また、初めて加算を算定するにあたって、管理者等が行政に「施設内に管理栄養士が配置されており、新たに加算を算定することになったこと」を示す文書を提出するはずです。その提出も、されているのかを確認した方がいいかと思います。
介護ソフトが土入されていれば、提出とても簡単ですが、自分で厚労省に提出しているようであれば、私も介護ソフトを通じてのみしか提出したことない為、上手くアドバイスができかねます…。
③実施日は、期間が開きすぎない程度に、実際に実施した日ではなくでも、あとから記入した際には実施日に合わせておいて大丈夫です。
例えば、前回は4月10日に実施したのであれば、次回は5月10~15日のどこかで実施したようにするといいと思います。5月30日に実施したとなると、高リスクの人は期間が開きすぎたりしていると指摘を受けることもありますので、LIFEに提出する前にきちんと確認し、提出すると大丈夫です。検査値の日は、バラつき合って大丈夫です。定期検査でしか血液検査を実施しない場合は、特にばらつきが出てしまいますし…。
④私の施設では、軟飯をコード4として扱っています。嚥下学会のコードをもとに管理しているみたいです。常食を提供している方でも、なぜ常食を食べているのか(本人には刻み食が理想なのに、どうしても常食がいいと言い張っている、家族にリスクを説明し、そのうえで家族が常食を提供してもらいたいと言われている為常食提供となっている)を確認したらいいと思います。実際、咽込んでいるのに常食を提供されていることはリスクが高いですし、誤嚥や窒息の原因になる為、加算の算定対象者になると認識しています。
水飲みテストは、私は実施したことがありません。水飲みテスト実施しなくても、「認知機能に課題あり(検査不可の為食事の観察にて確認)の欄があると思います。それに該当すると判断し、レ点を入れて確認項目としています。
実施日は、毎月ということが決まっているだけですので、前述しましたが、大きく期間が開かない限りはいつでも大丈夫です。
手が空いているスタッフに、食事以外の際に確認に向かっています。食事の際になると、介助や口腔ケアで忙しい時間帯になるので、食事中は自分もしっかりとミールラウンド行い、自分の視点での情報をもとに、看護師や機能訓練指導員、介護職員に話を最低一人に聞いてます。項目のチェックが終了した後、各職員から問題点の記入をお願いし、後日回収に向かっています。慣れるまでは、皆さんに書いてもらうのが進まなかったりしますので、余裕を持って準備等するといいと思います。
⑤多職種会議は、医師が入る事はまずできないと思った方がいいです。往診の際にしか先生は来ないので…。医師には、指示書の更新月の際に食事の様子をお伝えし、サインをいただいています。定期の往診の際には、管理栄養士から直接伝えたいことがあれば、伝えてもいいと思いますし、看護師さんらが伝えてくれていたりもします。多職種会議は、介護職員、ケアマネ、管理栄養士、看護師で行っています。
⑥摂取栄養量は、実際に摂取しているエネルギー量の月平均を算出して記入しています。提供栄養量になると、献立のエネルギー量になります。今日は食事殆ど食べられなかった等が続くと摂取栄養量も少なくなってくると思います。
こんな回答にはなりますが、一緒に頑張りましょうね。私も未経験で特養に就職し、慣れるまでは本当に大変でした。周りで加算を算定している施設の友人がおらず、相談する管理栄養士の上司もいませんでした…。また思い出したこと等あれば、期間内でコメントさせていただきますね。
2023/05/15