透析患者の体重低下に対してできることとは

回答:3件閲覧数:11605
2014/01/12 15:12:04

外来透析患者を受け入れている病院に勤務して半年になります。2名の栄養士で月ごとに交代しながら、月に1回の栄養指導と、他院からの医師を招いての回診に月3回同行しています。

勉強不足でお恥ずかしい限りですが、初めての質問をさせていただきます。以下、長くなってしまいすみません。アドバイスいただけると幸いです。

現在外来透析を受けている患者は32名で、週に3回3~4.5時間の透析を受けています。その内の約半数がこの1年間で1kg以上の体重減少をしており、なかには5kgも減少し体重40kgを切ってしまった患者もいます(身長146cm、74歳女性)。運動不足からの筋肉量減少も要因ではあるが、食事の面からのアプローチを考えるようにと医師に指示されました。
本来であれば指示を受けるまでもなく私たちがするべき仕事であったのにと、恥ずかしく情けなく思い何とか取り組みたいと考えています。

地域の食文化特性として、漬物や佃煮、塩鮭の利用が多く食事の味付けは濃いめの家庭が多いです。また、患者は透析歴10年以上がほとんどで年齢は60歳以上が2/3を占めており、独居や患者と子供での2人暮らしなど、食事作りに難を抱える患者も多いです。栄養調整食品等の取り寄せや宅配弁当の利用を提案しても実行する患者は今のところいません。

毎月の栄養指導ではテーマを決めつつも、食事の様子と体調を確認し血液データの推移と照らし合わせての話をしています。その中で何名かの患者は食事量が少なく、絶対的にエネルギー量が不足している様子が窺え、嗜好に合わせて食べれるものから一口でも多くと指導してきましたが、毎日の食生活の中では日ごとに意識が薄れてしまうようでなかなか習慣にならないという現状です。また、食事が塩分水分過多であったり、カリウム値が高いことなどから透析後のだるさや体調不良を感じ、食欲の低下にも繋がっているようです。そして、ご飯を食べるには漬物や佃煮などが欠かせないという患者が多く、それらを控えるために食事量全体までが減ってしまうということも少なくありません。透析患者であるという自覚が足りないのでは、と思うこともありましたが、脅かして食欲を余計に減退させてしまうことにならないか、患者との関係が悪くならいかが気になって強く進言できません。また、患者の食生活の粗探しをして理想を押し付けることもやはり私の性格上うまくできそうにありません。

揚げ物や油ものでは年齢の面から胃酸分泌も少なくもたれてしまう様子であり、砂糖やみりんといった調味の面から少しずつカロリーをとれないかと思いましたが限度がありますし、やはり胃もたれを訴える声もきかれました。間食でのカロリーアップも考えましたが、食事が充実することのほうが他の栄養面からも重要かと思い直しました。ご飯を食べたうえでおかずに何か工夫をしていくか、ご飯自体に何か混ぜるか、など家庭でできる工夫を考えています。

患者は医師の回診の際には食事は食べていると答えていますが、体内水分は増えるのに水分を除いた体重自体が減っている実態を受けて、医師は(患者の訴えを本気にしているかはわかりませんが)「どの患者も身にならない食事をしている。」といいます。身になる食事をなるべく手軽に、年配の方でも毎日続けられるような工夫、どんなものがありますでしょうか。

※こちらの質問は投稿から30日を経過したため、回答の受付は終了しました

3人が回答し、1人が拍手をしています。