調理員と栄養士の給料の違いについて

栄養士の仕事を何度か経験しました。どの職場でも、必ずと言っていいほど調理員さんとの給料の違いを意識させられました。新卒で何も知らない私は、調理員不足ということもあり、まず調理場に回されました。ついこの間まで大学で一日中講義や机上で勉強ばかりしていて立ちっぱなしにも慣れていない私を待っていたのは思っていたよりもはるかに厳しい現場でした。管理栄養士として机の上で栄養計算やメニューを考えることを夢みて国家試験まで全力で勉強してきたわたしにその夢のような日々は来なかったのです。早番は３時半起き、休日出勤は当たり前、調理場の仕事が終わってから栄養士の仕事、その職場の先輩栄養士は早朝まで栄養業務を行い職場に寝泊りするほどの忙しさ。私は無我夢中で頑張りましたが、半年で１０ｋｇ痩せて（当時３５ｋｇ）軽いうつ病になり辞めてしまいました。この職場で、調理員さんから「給料ドロボー」と言われました。私より給料が低い調理員さんの方がテキパキ動くし調理機器の使い方も、切り込みのスピードも速いし私が楽して稼いでいるように見えたのでしょう。「そんなんでよく管理栄養士に受かったね」なども言われました。しかも皮肉なことに、先輩栄養士は管理栄養士の資格を持っていなかったため、先輩よりも入社時の給料が良かったってことになります。さらに、何歳か年上の栄養士と同じ頃に入社しましたが、その人も管理を持っていなかったため私の方が給料がよかったのです。しかし、経験ではその人が上です。私より要領よく仕事をこなしていきます。その環境すべてが原因で、軽いうつ病になってしまったのだと思います。やはり、新卒栄養士が厨房作業に専念する時は、せめて調理員さんと同じ給料にすべきだと思います。そうすればもっと協調性も湧いてきたのではないかなぁと思いますが・・・。実際に今の職場でも、調理場に社員が１人とパートが１１人いて、その社員はパートの人達から「社員だから・・・」といつも厳しく叱られていらっしゃいます。いずれにせよ私自信がもっと強くならなくてはいけないのですよね、体力面でも精神面でも。もう大学を卒業して３年になりますが、少しずつ強くなってきたと思います。大学の時、実習先の病院で栄養士さんが数十人いらっしゃいましたが、就職してすぐ栄養業務をした方、数年調理場にいて栄養士業務を始めた方では、やはり厨房を経験した方のほうが調理師さんとの協調性や指導力などがあるように感じました。調理場で作業中に栄養室を見ると涼しい部屋で座って作業されている栄養士に、「こっちに来て手伝ってよ！」と言いたくなります。やはり、栄養士とは調理師さんの上に立つ仕事なので、調理師さんの気持ちが分からなければ、本当の栄養士とは言えないと思います。また、傾向として厨房は年配のおばさん達が多く、こどもを何人も育てるために家で毎日欠かさず料理をされてこられた人生経験豊富な方々ばかりです。その人達の上に立つ訳ですから、常に「調理業務をして下さってありがとうございます」といった謙虚な気持ちで接しないと、まだ経験未熟な若者になぜ指示されないといけないのかと反感を持たれます。そこが難しいところなんですよねぇ。心では思っていても相手にきちんと伝わらないとスムーズに作業が進みませんから。どうも、私はまだそこが不足しているとと思います。みなさんは、調理師さん達にいつもどのように感謝の気持ちを伝えていますか？また、調理師さん達と接する上で気を付けていることなどありましたら教えて下さい。